#3 PET検診を受ける [肺腫瘍闘病記]
2010年2月。
結果を聞きに病院に行きました。
呼吸器外科のドクターと検討した結果、
私の肺の影は腫瘍のようではあるが、肺炎の跡という可能性も拭えない。
今の段階で、外科手術をして検体を採取して確定診断を行うことは、
私の体をいたずらに傷つけてしまう可能性もある。
そのため、検体の採取は行わないということでした。
かわりにPET検診を受けてみないかと、ドクターに提案されました。
PET検診は、がんの確定診断方法の一つです。
がん細胞は、増殖するときにブドウ糖を多く消費します。
その性質を利用して、造影剤にブドウ糖を入れた物を体内に注入し、
CTよりもさらに強い放射線を照射することで、
脳以外の全身にがんがないかを見ることができます。
(脳は、もともとブドウ糖を多く消費する場所なので、この方法は使えないとか)
ただデメリットもあります。
・全てのがんが分かるわけではない
・保険証3割負担でも、患者の負担額が3万円以上する
私は早くはっきりさせたかったので、PET検診を受けることにしました。
PET検診は、かかりつけの病院ではできないため、
県立のがんセンターを併設している病院に行きました。
ぢろ母にはこの時点ではまだ内緒だったため、
自宅には病院から自宅に電話を入れないようにお願いしていたのですが、
検査前日には、連絡ミスで検診を行う病院から確認の電話が自宅にかかってしまうハプニングがありました。
(この時、ぢろ母には「人間ドックを受ける」とごまかしました)
検診の結果、とりあえずこの時点ではがんの可能性のある場所が
私の体の中には見つかりませんでした。
5月に再度CTを撮って、今後の治療方針を考えていこうということになりました。
結果を聞きに病院に行きました。
呼吸器外科のドクターと検討した結果、
私の肺の影は腫瘍のようではあるが、肺炎の跡という可能性も拭えない。
今の段階で、外科手術をして検体を採取して確定診断を行うことは、
私の体をいたずらに傷つけてしまう可能性もある。
そのため、検体の採取は行わないということでした。
かわりにPET検診を受けてみないかと、ドクターに提案されました。
PET検診は、がんの確定診断方法の一つです。
がん細胞は、増殖するときにブドウ糖を多く消費します。
その性質を利用して、造影剤にブドウ糖を入れた物を体内に注入し、
CTよりもさらに強い放射線を照射することで、
脳以外の全身にがんがないかを見ることができます。
(脳は、もともとブドウ糖を多く消費する場所なので、この方法は使えないとか)
ただデメリットもあります。
・全てのがんが分かるわけではない
・保険証3割負担でも、患者の負担額が3万円以上する
私は早くはっきりさせたかったので、PET検診を受けることにしました。
PET検診は、かかりつけの病院ではできないため、
県立のがんセンターを併設している病院に行きました。
ぢろ母にはこの時点ではまだ内緒だったため、
自宅には病院から自宅に電話を入れないようにお願いしていたのですが、
検査前日には、連絡ミスで検診を行う病院から確認の電話が自宅にかかってしまうハプニングがありました。
(この時、ぢろ母には「人間ドックを受ける」とごまかしました)
検診の結果、とりあえずこの時点ではがんの可能性のある場所が
私の体の中には見つかりませんでした。
5月に再度CTを撮って、今後の治療方針を考えていこうということになりました。
#2 改めて病院を決める [肺腫瘍闘病記]
2010年1月。
呼吸器内科のドクターから、ある提案をされました。
肺の影が良性のものか悪性のものか分からない。
私が60代以上であれば、進行がゆっくりなため、このまま経過観察を続けるが、
私の年齢(アラフォーです^^;)を考えると、進行が早いものの可能性があるため、
そろそろ確定診断をした方がいいのではないかと。
その後、確定診断のための方法をいくつか提示されました。
私の肺の影は、気管支寄りではなかったため、
患部に直接アプローチする方法として、針を刺して検体を取る方法か、
胸腔鏡を使って検体を取る方法が現実的だろうと言われました。
どちらにしても、これらの方法は手術という形になるということで、
呼吸器外科のドクターと検討させてほしい。
結果は2週間後までに出すので、また病院に来てほしいと言われました。
自覚症状は全くなかったのですが、
だんだん話が大事になっているので、
私はここで肺の影の最悪の結果である「肺がん」について知ろうと思いました。
まず本屋に行き、肺がんの治療法や予後について立ち読みしました。
(この時点では、ぢろ母に内緒だったので、家に本を持ち込めなかったのです)
そこで私は、肺がんは高齢者に多いがんで、
若いがん患者が少ないことを知りました。
また、「がん」の中では、5年後の生存率が80%と一番低く(他の「がん」は90%台)、
それは3年以内に、リンパ節や骨、脳に転移することで再発しやすいからだということを知りました。
確定診断の選択肢として提示された、胸腔鏡(内視鏡の一種)による検体の摘出は、
その場で悪性であると分かれば、患部の摘出手術を続けて行うことができ、
体のダメージが少ないことが分かりましたが、
その設備を持っている病院は全国的に少なく、
扱えるドクターもまだまだ少ないということでした。
何冊か読んでいろいろと考えた結果、
通院している病院はたまたま胸腔鏡の設備があり、手術の実績もあることから、
セカンドオピニオンを求めず、引き続き頼ってみることにしました。
病院は、大学病院と提携しており、いざという時には、そちらで治療を受けることも可能です。
病気と闘う場所を決めたところで、
私は現在の呼吸器内科のドクターを信じて、結果を待つことにしました。
呼吸器内科のドクターから、ある提案をされました。
肺の影が良性のものか悪性のものか分からない。
私が60代以上であれば、進行がゆっくりなため、このまま経過観察を続けるが、
私の年齢(アラフォーです^^;)を考えると、進行が早いものの可能性があるため、
そろそろ確定診断をした方がいいのではないかと。
その後、確定診断のための方法をいくつか提示されました。
私の肺の影は、気管支寄りではなかったため、
患部に直接アプローチする方法として、針を刺して検体を取る方法か、
胸腔鏡を使って検体を取る方法が現実的だろうと言われました。
どちらにしても、これらの方法は手術という形になるということで、
呼吸器外科のドクターと検討させてほしい。
結果は2週間後までに出すので、また病院に来てほしいと言われました。
自覚症状は全くなかったのですが、
だんだん話が大事になっているので、
私はここで肺の影の最悪の結果である「肺がん」について知ろうと思いました。
まず本屋に行き、肺がんの治療法や予後について立ち読みしました。
(この時点では、ぢろ母に内緒だったので、家に本を持ち込めなかったのです)
そこで私は、肺がんは高齢者に多いがんで、
若いがん患者が少ないことを知りました。
また、「がん」の中では、5年後の生存率が80%と一番低く(他の「がん」は90%台)、
それは3年以内に、リンパ節や骨、脳に転移することで再発しやすいからだということを知りました。
確定診断の選択肢として提示された、胸腔鏡(内視鏡の一種)による検体の摘出は、
その場で悪性であると分かれば、患部の摘出手術を続けて行うことができ、
体のダメージが少ないことが分かりましたが、
その設備を持っている病院は全国的に少なく、
扱えるドクターもまだまだ少ないということでした。
何冊か読んでいろいろと考えた結果、
通院している病院はたまたま胸腔鏡の設備があり、手術の実績もあることから、
セカンドオピニオンを求めず、引き続き頼ってみることにしました。
病院は、大学病院と提携しており、いざという時には、そちらで治療を受けることも可能です。
病気と闘う場所を決めたところで、
私は現在の呼吸器内科のドクターを信じて、結果を待つことにしました。
#1 ことの始まり [肺腫瘍闘病記]
2009年9月。
突然、職場の庶務に電話で呼び出されました。
行くと、7月に受けた職場の健康診断のレントゲンに異常があるので、
精密検査を受けるようにとのことでした。
その時私は、あまり深くこのことを受け止めてはいませんでした。
実は、健康診断の半年前に人間ドックを受けていて、
その時のレントゲンでは「異常なし」だったのです。
面倒だと思いながらも、職場で精密検査を受ける期限を決められてしまったので、
仕方なく家の近くにある総合病院に行きました。
「異常ありませんよ」という言葉を期待して。
精密検査の前のレントゲンを再度撮ったのは、10月のことでした。
レントゲンの後で診察という流れだったのですが、
1時間以上待たされた後で、診察室に通されました。
ドクターには「やはり右肺に影が見られます。しかし、この程度の大きさで見つかったのはラッキーです。
2週間後にCTを撮って、さらに詳しく影を見たいのですが」 と、言われました。
この時初めて私は、自分にただならぬことが起きていることに気づき、
CTを撮ることに同意しました。
2週間後、CTの画像に写っていたのは、
右肺の端の方に、直径1cmの白い塊が2つ、ひょうたん状にくっついているものでした。
この段階では、その正体が腫瘍か結核等の菌か、肺炎の跡かが分からないということで、
血液検査をしました。
血液検査をした結果、菌の可能性が消えたため、
腫瘍か肺炎の跡かの経過観察をすることになりました。
次回はその後の検査について触れたいと思います。
突然、職場の庶務に電話で呼び出されました。
行くと、7月に受けた職場の健康診断のレントゲンに異常があるので、
精密検査を受けるようにとのことでした。
その時私は、あまり深くこのことを受け止めてはいませんでした。
実は、健康診断の半年前に人間ドックを受けていて、
その時のレントゲンでは「異常なし」だったのです。
面倒だと思いながらも、職場で精密検査を受ける期限を決められてしまったので、
仕方なく家の近くにある総合病院に行きました。
「異常ありませんよ」という言葉を期待して。
精密検査の前のレントゲンを再度撮ったのは、10月のことでした。
レントゲンの後で診察という流れだったのですが、
1時間以上待たされた後で、診察室に通されました。
ドクターには「やはり右肺に影が見られます。しかし、この程度の大きさで見つかったのはラッキーです。
2週間後にCTを撮って、さらに詳しく影を見たいのですが」 と、言われました。
この時初めて私は、自分にただならぬことが起きていることに気づき、
CTを撮ることに同意しました。
2週間後、CTの画像に写っていたのは、
右肺の端の方に、直径1cmの白い塊が2つ、ひょうたん状にくっついているものでした。
この段階では、その正体が腫瘍か結核等の菌か、肺炎の跡かが分からないということで、
血液検査をしました。
血液検査をした結果、菌の可能性が消えたため、
腫瘍か肺炎の跡かの経過観察をすることになりました。
次回はその後の検査について触れたいと思います。