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NINE [映画]

今日も映画。

ブロードウェイ・ミュージカルの映画化。
正確には、映画「81/2」→ミュージカル「NINE」→映画「NINE」 という流れだそうで。
まぁ。元のさやに収まったっていうことですかね。

あらすじはこんな感じ。
9作目となる新作映画「イタリア」のクランクインの記者会見をする
映画監督のグイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)。
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ところが、グイドは記者会見の途中で抜け出してしまう。

実は、クランクインも主演女優も決まっているこの映画は、
グイドのスランプで、まだ脚本が白紙の状態だった。

グイドは、元女優の妻や愛人、すでに亡くなった母親の幻想などに
助けを求めたり、現実逃避をしようとするが、
果たして、映画は無事にクランクインできるのか …という感じ。

グイドの周辺の女達は、マリオン・コティヤール、ぺネロぺ・クルス、ジュディ・デンチ、
ケイト・ハドソン、ソフィア・ローレン、ファーギーの7人ととっても豪華。

特に、グイドの母親役のソフィア・ローレン。
けっこうなお年だとは思うのですが、この妖艶さ。素敵です。
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そして、愛人役のペネロペ・クルス。女豹です。
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しかし、この映画を観てしみじみ思ったのですが、
男と女はきっと恋愛観が根本的に違うんだろうなということ。

「浮気したけど、妻が好き」っていうキャッチフレーズが最近の映画にもあったけど、
グイドもまさにそんな感じで、
妻の影の支えがあるからこそ、小悪魔的な愛人にのめり込めるのです。
そして、めちゃくちゃ気が多い。

でも、妻が尽くしている自分に嫌気がさして去って行ったとたん、
グイドは、失望のあまり全てを捨ててしまうのです。

きっと妻は、グイドにとっての安全基地だったのですね。
母親に心を満たされなかった10歳のグイドは、
大人のグイドの心に住み続け、
いろいろつまみ食いしては、最後にはいつも妻のもとで甘えていたのだなあと
何となく納得した私なのでした。

個人的にはこういう甘えん坊の才能ある男には弱いですが、
もう火傷はしたくない気分です。
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花のあと [映画]

藤沢周平原作の小説の映画化。

東北の海坂藩。女性に生まれながら
剣術の使い手である以登(北川景子)は、
ただ一度竹刀を交えただけの江口孫四郎(宮尾俊太郎)に恋心を抱く。
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しかし、孫四郎が何者かの策略で自害に追い込まれたことを知り、
以登はその敵討ちをしようとする…  という感じ。

お話自体はとてもシンプルですが、
登場人物の心理描写が細やかな藤沢作品だけに、
飽きることなく楽しめる作品でした。

私的にツボだったのは、以登の許婚役の甲本雅裕。
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ちょっとエッチな大飯食らいですが、
初恋の相手の汚名を晴らそうとする以登を温かく見守るという感じがぴったりでした。


それにしても、北川景子って、和服も似合いますね。
すごく自然だなと思いました^^。
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食堂かたつむり [映画]

久しぶりに映画。
2週間前に観ていたのに、
あるショックなことがあって、ブログに書くのを忘れていました^^;。

あらすじはこんな感じ。

自由奔放な母(余貴美子)に馴染めずに
都会に出た倫子(柴咲コウ)は、祖母に料理を教わりながら幸せに暮らすが、
祖母が突然他界する。
祖母に教わったレシピの本を広げ、
倫子は飲食店を開くことを夢見るが、
彼氏にお金や家財道具一式を持ち逃げされてしまう。
恋とお金を両方失い、声も失った倫子は、
馴染めない母の住む「おっぱい山」のふもとの村に帰ってくる。
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実家の敷地内の小屋を改造して、食堂かたつむりを開くが
倫子の作る料理は、奇跡を運ぶ料理として有名になっていく…  という感じ。
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ショックなことというのは、
この劇中に出てくるジュテーム・スープ。
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スープ・ストック・トーキョーで限定メニューで出ていたのですが、
食べ損ねました…(T0T)。

食べた人の感想を聞くと、甘めのスープだったそうで…
劇中でとてもおいしそうだったので、ぜひ味わいたかったのですが…
映画のパンフレットに作り方が載っていたので、
試しに作ってみようとは思っているのですが、
めちゃくちゃ材料が多いので、ただいま思案中です。


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笑う警官 [映画]

角川春樹監督の映画。
角川映画全盛期の頃の作品群を知っている私としては、
「角が丸くなった」印象を受ける今回の作品はそれなりに楽しめましたが、
映画を観た方の評価は辛らつなものが多いですね…^^;。
たしかに、心情描写がほとんどなく、セリフでほとんど説明されてしまうんですけどね。

あらすじは、こんな感じ。

北海道警の女性警官が、何者かに殺される。
道警本部は、早々に容疑者を巡査部長の津久井(宮迫博之)と断定し、
少しでも抵抗を見せたら拳銃を使用してもかまわないという指令を出す。
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この指令を疑問に感じた警部補の佐伯(大森南朋)は、
同僚の小島(松雪泰子)、新人警官の新宮(忍成修吾)らとともに
18時間以内に真犯人を見つけようとするが…   という感じ。

実際にあったとされる北海道警の汚職事件がモチーフになった作品です。
実は、津久井はこの汚職事件のカギを握る人物だったため、
無実の罪を着せられることになるのです。
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刑事部長役の鹿賀丈史がいかにも悪そうな感じなのですが、
大どんでん返しがあったりして…

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このクライマックスシーンでは、
旧茨城県庁が使われています^^。
ぜひご覧くださいませ。
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沈まぬ太陽 [映画]

山崎豊子原作の大ベストセラーの映画化。
フィクションとことわりがありながらも、
今経営難で揺れている某航空会社を思わずにはいられません。


あらすじは、こんな感じ。
国民航空労働組合委員長の恩地(渡辺謙)は、副委員長の行天(三浦友和)とともに
社員や乗務員の待遇改善を巡って上層部と戦う。
しかし、この活動で上層部から目をつけられてしまい、
恩地は10年間も海外の僻地と呼ばれる支社を転々とすることになる。
一方行天は、上層部に恩地へのライバル心を煽られて、
組合活動をやめて、出世コースを歩むことになる。
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やがて航空業界史上最悪のジャンボ事故が発生。
日本に戻った恩地は事故の遺族係を担当することになる。
恩地は会社の体制に理不尽さを感じながらも、
対応に追われるが… という感じ。
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松雪泰子・鈴木京香・宇津井健・加藤剛・石坂浩二などのほかに、
豪華キャストが出演しています。
なかには、ほんの数シーンの出演の方もいますが、
よくこれだけの俳優陣がそろっているなというのが素直な感想です。

正義のために戦い、理不尽な目に遭い続ける恩地ですが、
救世主と思われる相手が現れ、運が向いてくるかのように見えます。
しかし、正義が必ず勝つというわけではなく、
国民航空は「沈まぬ太陽」なのでした。  詳しくは、本編を観てくださいね^^。


上演時間が3時間を超えるということで、
観ようかどうしようか迷っていた作品でしたが、
途中10分の休憩があり、飽きることなく観ることができました。
ちょっぴりCGがお粗末なのは残念ですが、
国内で飛行機の撮影協力が得られなかったとのことなので、
仕方がないかな? と思います。
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サイドウェイズ [映画]

大人の青春映画と銘打ったこの映画。
まったり感がよかったです。
映画音楽を担当するのはジェイク・シマブクロ。
ジェイクは有名なウクレレ奏者で、ハワイなイメージですが、
この映画の主な場面であるカリフォルニア州のナパ・バレーの風景によくマッチしていました。


あらすじはこんな感じ。
さえないシナリオライターの道雄(小日向文世)は、20年ぶりにロサンゼルスに降り立った。
留学時代の仲間で、今はレストランの雇われ店長の大介(生瀬勝久)の結婚式に参列するため。
道雄の元ホストファミリーから、麻有子(鈴木京香)がカリフォルニア州で働いていると聞かされ、
大介の結婚式前の旅でラスベガスに行くはずだった2人は、
ワインで有名なナパ・バレーに旅立つことになる。

到着した夜に、レストランで大介がナンパをするが、
その相手は、偶然にも麻有子と友人のミナ(菊地凛子)だった。
大介は婚約者がいることを隠し、ミナと親密な関係になるが、
20年前にほのかな想いのあった、道雄と麻有子は…  という感じ。
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昔とはまるで変わってしまった麻有子にショックを受けて、
ワインをがぶ飲みして酔ってしまったり、
日本にトラウマのある麻有子の地雷を踏む発言をして仲違いをしたりと
道雄はかなりさえない男ですが、
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道雄がワインに関して言ったある言葉に、
麻有子は、前に一歩踏み出してみようと思うのです。

さえない道雄らしいエンディングになりますが、
(でも、ハッピーエンドを予感させます^^)
癒し効果抜群の映画だと思います^^。

エンディングロールの曲は、シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」。
この歌詞が映画の世界観にとてもマッチしていたと思います。
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THIS IS IT [映画]

久しぶりに映画。
マイケル・ジャクソンの遺作である「THIS IS IT」を観てきました。
2週間限定の上映です。

イギリスで行われるはずだったコンサート「THIS IS IT」。
そのコンサートのメイキング映像です。
マイケルの感性の豊かさやプロ根性が随所で見られます。
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私が中・高生のときは洋楽ブームで、
マイケルやマドンナのプロモーションビデオを
深夜のテレビでよく観ていました。

マイケルが亡くなって4ヶ月経ちますが、
まだ信じられない感じです。
私の現在の同級生は、「BAD」や「スリラー」などのヒットを知らない世代ですが、
私より一足先にこの映画を観に行き、マイケルの偉大さを感じたそうです。
あの頃が青春時代だった私にとっては誇らしいことですが、
亡くなる前にもうひと花咲かせてもらいたかったと、
残念で仕方がありません。

マイケルの最後のコンサートツアーとなるはずだった「THIS IS IT」。
リハーサル映像でも、迫力があったので、
もし本当にこのコンサートが行われていたら、きっともっとすごかったでしょうね。
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男と女の不都合な真実 [映画]

R-15の映画です。
放送禁止用語ボロボロの映画ですが、
無難に紹介したいと思います^^;。

あらすじは、こんな感じ。
テレビのディレクターのアビー(キャサリン・ハイグル)は才色兼備だが、
仕切り屋の性格が災いして男運がない。
しかも、担当する番組が低視聴率で、打ち切りの危機。

そんな日の夜に、飼っている猫が押したテレビのリモコンで映し出されたのは、
下ネタボロボロで恋愛論を語る、恋愛カウンセラーのマイク(ジェラルド・バトラー)。
テレビのコメントにいらついたアビーは、
番組に電話をかけて、バトルを繰り広げる。

翌日。アビー達番組スタッフのもとに、上司に案内されてマイクがやってくる。
視聴率を上げるために、彼を番組に起用することになったのだ。
反発をするアビー。
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しかし、ひょんなことからアビーはマイクに恋愛指南を受けることになり、
隣人のイケメン整形外科医にアプローチする。
イケメン医師との恋愛はうまくいきかけるが、
アビーとマイクの心には変化が起きていた  …という感じ。
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いろいろ下ネタは出てきますが、
久しぶりに楽しいラブコメディーを観たような気がします。
でも、付き合い始めのカップルは観ないほうがいいと思いますよ^^。
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プール [映画]

久しぶりに映画を観てきました。
「かもめ食堂」や「めがね」の好きな人なら、
きっと好きになる作品だと思います。
監督さんは、上記2作品とは違う方ですが、
小林聡美ともたいまさこのコンビというだけで、もう独特なワールド全開です。

あらすじは、こんな感じ。
タイのチェンマイのゲストハウスで働く京子(小林聡美)のもとに
大学の卒業旅行で娘のさよ(伽奈)がやってくる。
そこには、母を探している少年ビーや、
京子の手伝いをしている市尾(加瀬亮)、
余命半年といわれながらも、3年生きている菊子(もたいまさこ)がいた。
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自分のやりたいことを優先させてタイに行き、
楽しそうに暮らしている京子をさよは受け入れられないが、
ゲストハウスにあるプールサイドでの市尾や菊子とのふれあいや
タイの街の雰囲気にしだいに心をほどいていく…  という感じ。

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小林聡美さんの歌、
そしてフードスタイリストの飯島奈美さんの料理が、
映画にとてもいいアクセントを与えています。


それにしても、不思議なのは
「かもめ食堂」でもそうでしたが、
もたいまさこさんが、この映画でも異国の地で日本語を押し通していたこと。
しかも、それで現地の人とコミュニケーションが成立すること。
それぞれの作品の監督は違うんだよな… と思いながらも、
デジャビュー感は否めませんでした。
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愛を読むひと [映画]

久しぶりに映画。
ちょっと気になったので、行ってみましたが…

あらすじはこんな感じ。

15歳のマイケル(デヴィット・クロス)はある日、
体調不良で倒れたところを、年上の女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)に助けられる。
やがて、2人は関係を持つようになる。
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ハンナはやがて、関係を持つ前に
マイケルに本を読んでほしいと頼むようになる。

しかし、夏の終わりのある日、
ハンナはマイケルの前から忽然と姿を消す。

数年後、法律を学んでいた大学生のマイケルは、
ある法廷の傍聴席で、被告人となったハンナを見かける。
彼女は、ユダヤ人収容所の看守として犯した罪で
裁判にかけられていた。
ハンナは、自分にかかわるある秘密を隠し通すために
無期懲役の判決を受ける。
マイケルはその秘密に気付くが、
自分の保身と、ハンナの名誉のために口を閉ざす。


それからまた数年後。
マイケル(レイフ・ファインス)は、結婚と離婚を経験していた。
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ふとしたきっかけから、
マイケルは本の朗読テープを獄中のハンナに送ることを思いつく。

2人はまた同じ人生を歩くのだろうか …と、いう感じ。


「恋」という感情の美しさと残酷さといった感じの展開でしょうか。
少年の頃にマイケルは、ハンナに狂おしいほどの想いをぶつけますが、
大人になったマイケルは、
獄中で彼を想うハンナの純粋さを踏みにじるように、
朗読テープを送り続けるのみで、
ハンナからの手紙の返事はかたくなに書こうとしないのです。
ハンナは、刑期を終える直前にある行動に出ますが、
世の中に戻る怖さからの行動というよりも、
マイケルの本心を知っての行動のように思えます。

マイケルがハンナの秘密を悟った段階で、
二度とハンナの前に現れないことが、
本当の愛情だったのではないかと思ってしまいました。

予告編のCMのようにロマンティックな話ではありませんよ。
お気をつけて。
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